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藤原道山ライブ@まつもと市民芸術館

旅行の二日目です。

白樺湖から松本まで車で1時間弱。
今回の旅行のメインイベント「藤原道山ライブ」に行ってきました♪
ホールは数年前に出来たそうで、とても新しくて素敵。
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自分にとっては今年初めての道山さんのライブ。
そしてSINSKEさんは2年前の金沢以来。
次女はSINSKEさんのライブに前回も行ってて、優しく話しかけてくれたのが
とても心に残ってたようで、この日を楽しみにしてました。
夫と長女は初、道山さん&SINSKEさん。

第一部は道山さんのソロ。
「鶴の巣籠もり」から始まりました。
いつもの、長い尺八ではなく、短めのものが3本ほど。
グレーのはかま姿できりりと。
場内も明かりは全て消されて、スポットライトで道山さんを照らすだけ・・
モノトーンな世界でした。

次はドビュッシーのシランクス。
これはフルートの為の楽曲なのですが、とても東洋的な雰囲気の曲。
初めて道山さんの尺八を聴いた時、「和楽器なのにフルートのような透明感
ある音も出せるなんて・・・!!」と大変衝撃を受けたのですが、今回のこの曲も
全然違和感なく、尺八の音色が響きました。

この辺りで尺八の楽器の説明や奏法などのお話。
私が道山さんのコンサートに足を運ぶようになった時には既に、妹尾さんが
ピアノ弾かれていたので、尺八だけのソロと言うのは今回初めて。
そして尺八についての説明などお話聞けたのも、今回初めて。

「私の演奏を見てると首を振ってるのがわかると思うんですけど、別に
格好つけてるわけではなくて、首の振りで音域が変わるんです」なんて
話とか。中々興味深かったです。

その後は、道山さんの師匠であられる、山本邦山さんの「甲乙(かんおつ)」
こちらの曲は色々な奏法が散りばめられてて、面白かった。
緩と急、動と静などの対比も。

最後は「無伴奏尺八組曲、第五番 ペルシャ」
「バザールの喧騒と、終わった後の寂しさ静けさ・・みたいなものが表現されてる
曲です」との事でしたが、こちらも東洋と和の融合みたいな不思議な曲。
尺八の先をぽんぽん叩いたりしてたのは、馬の蹄の音・・なのかしら。

第一部はこれで終了。40分程でした。あっという間。

第二部は道山さんの「空 (くう)」から始まりました。
スーツ姿の道山さん。相変わらず、シャツは柄物(笑)。
すらっと背が高くて素敵です。

CDに比べて、だいぶくだけた感じで演奏されてました。
クライマックスの、長~い息遣いがもう、すごい。こちらのほうが息を
止めて聞いちゃってて、息苦しくなってしまったほど(笑)

そしてゲストのマリンバ奏者、SINSKEさん登場。
SINSKEさんも光沢のあるスーツ姿でした。
SINSKEさんが現れた途端、舞台がパァっと華やかになったのが印象的
でした。

そしてお二人による「荒城の月」
これは私の個人的印象だけど、SINSKEさんの鬼気迫る演奏が道山さんに
挑んでて、共演というよりは、技のぶつかり合いみたいな感じ。
道山ファンに自己アピールするかのような、力強さ・・・とでも言いましょうか。
そう感じたのはこの曲だけでしたが。

SINSKEさんの紹介があったあと、マリンバソロ。
9.11の直後に初めてアメリカツアーに出掛けた時のエピソードが話された後
そこで歌っていた黒人女性の「アメイジンググレイス」を。
夫はこのアメイジンググレイスがとてもよかった・・と大絶賛でした。

再び道山さんとトーク。
マリンバの楽器の紹介や、マレットの説明。
そして、SINSKEさん作曲の「月夜浮遊」
この曲で私はもう、心わしづかみにされました。
本当に素敵な曲。SINSKEさんの作られる曲は情緒的。
かなりのロマンチストと見受けられます。
この曲は「雨の多い季節の後に」発売されるSINSKEさんのニューアルバムに
収録予定だそうで。もう絶対購入しますよ!!!!
道山さんの尺八パートなんて、切なくて、まるで歌を歌ってるかのように
ダイレクトに心に響きました。
ここで古武道のセカンドアルバムの宣伝なんかもあったりして。


この後はグノーの「アヴェマリア」
美しい癒しのメロディとマリンバの優しい木の音色が心地よい。
次女はこれが一番気に入ったそうです。

そして最後の曲は(もう最後なの?????早すぎる)
ラヴェルの「ボレロ」

こちらの曲は狂言師の野村万作さんの人間国宝お祝いの席で演奏された
との事。リクエストが直々にあったそうです。
尺八にボレロ、っていうリクエストも、普通で考えたらかなり無謀・・なのに
それをこなしてしまう道山さんったらもう、本当に素晴らしいです。
あのオーケストラで、ぐわーっと盛り上がる曲を尺八とマリンバだけで
どうやって演奏するんだろう・・と興味津々だったのですが。
マリンバの、伴奏も出来てメロディも奏でられて、パーカッションも担当
出来る多彩さによるところも大きいんだろうなぁ~。
本当に、徐々に高揚していくあの曲の壮大さが、見事に表現されてました。
これを聴けただけでも、松本まで来た甲斐があったってなものです。

あっという間にコンサートは終了してしまいました。

アンコールは宮城道雄の「春の海」
お正月には必ず耳にするほど有名な、箏と尺八の曲ですが、今回
「あえて木琴と言わせてもらいますが・・・・木の箏との競演で」
本当に全然違和感がないの、箏に聞こえました、マリンバ。

この後も拍手は鳴り止まず。
再び道山さん登場。
「まさか2回もアンコールしていただけるとは思わなくて、曲も考えてない
んですよ」とおっしゃったら、最前列のおじ様から「アメイジンググレイス!!」
との声が。
なので、道山さん版「アメイジンググレイス」で、今回は幕を閉じました。

毎回思うのだけど、道山さんの尺八が、色んな楽器とコラボする度に
多彩に変化し、その空間でしか味わえない音を奏でるので、何度コンサート
に足を運んでも、新たな感動があって、深いのです。
東京に住んでて、気軽にコンサートに足を運べるfanの方たちが羨ましい・・・

今回、SINSKEさんのマリンバの魅力も満載で、SINSKEさんのコンサートも
また足を運びたいなぁ・・・と思いました。
夫はSINSKEさんのマリンバにすっかり魅了された様子。
帰りの車の中では,コンサートの話で盛り上がりました。
趣味を共有できるっていうのは、ホントにいいなぁ・・・。
コンサート、夫にも楽しんでもらえて、家族皆幸せな気分で帰途へ。

サイン会では「ボレロ、素敵でした~」と言った私に「ありがとう」と満面の
笑みを返された道山さん。あの、柔らかい笑顔とソフトな口調がほっこり
暖かい空気を醸し出してて、ほんわかと幸せな気分に。

帰りの高速も途中渋滞。
有磯海SAで食べた「白えび天茶漬け」
夜遅かったので、お出汁の茶漬けがお腹に優しかったです。
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by mino_1968 | 2008-05-06 00:14 | 古武道 | Comments(0)