春響 ~いと・たけ・舞~

地震の詳細がわかってくるにつけ、地震や津波被害の甚大さ、
福島原発の炉心溶融、放射線の被曝・・等々、今まで我々が
経験した事のないような規模の被害に、胸が痛む毎日です。

そして、いつも携帯を目覚まし代わりにしている私、深夜に突然
携帯がブルブルっと鳴るので、「何事??」と寝ぼけ眼で見ると
地震被害速報・・だっけ?予想?のメール。
こんなの、初めて見ました。
「長野で地震」とか「新潟で地震」など。

その度に、恐怖で目が覚めてしまいます。
被災地の皆さんは余震に怯える日々を過ごしていらっしゃるの
ですよね・・・

本当に、自分は天から「生かされている」んだなぁ・・・と思う日々。
大事にしないと。



さて、今日は黒川邦楽院の演奏会に行ってきました。
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藤原道山さん、ご出演ですので。
今年、「初」の道山さんです。この日を心待ちにしていました。
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<第一部>
・松竹梅
・上弦の曲
・邂逅 ~白き峰によせて~

<第二部>
・箏と語りによる「道成寺」
・空ご歌  (ご・・変換できなかった・・難しい字でして)
・茉莉花(むいか)


「松竹梅」は、出演者全員にて演奏。
道山さんは着物に袴姿でキリリ。

箏・三絃・尺八・鼓・笛
名前にもある通り、おめでたい曲として華やかに。
鼓や笛は、前に利賀の演奏会を聴きに行った時にも参加されてた
藤舎呂凰 藤舎推峰 福原鶴之助 さん達でした。
箏と三絃は大谷祥子さん、遠藤千晶さん、黒川真理さんです。

「上弦の曲」
こちらは、私が道山さんの生演奏を初めて聴いたのが、黒川さん
の演奏会だったのですが、そこで一番心に響いたのがこの曲。

箏と尺八のみの演奏です。
バックが群青色の照明で、神秘的な月に想いを馳せる・・ような
想像を膨らませながら、音の余韻を楽しみながら聴きました。


「邂逅」
今回、一番楽しみにしていた演目です。
富山出身のフラメンコダンザー、高木亮太さんと道山さんの共演。
私は、道山さんの、どんなジャンルの音楽にも溶け込んで自分の
ものにしてしまうテクニックに痺れておりますので、どんな新たな
道山さんに出会えるか、楽しみでした。

お客さんは邦楽に親しんでおられる年配の方が多かったので
驚かれたのではないかしら・・・?と思いつつ。

今回、この為に道山さんが作曲されたそうです。
「邂逅」とは、「思いがけない出会い」という意味。
フラメンコの情熱的なラテンのメロディと尺八の出会い、白き峰を
望む富山での出会い。といった意味でつけられたそう。


これが本当にカッコよかったです!!!!!!
尺八の力強い音と、ダンサーさんの想いがぶつかって
とても、とても、熱いステージでした。

私、男のフラメンコダンサーって初めて見たので、舞台の立ち姿
ひとつとっても、キリっとしててシャープ。
キレのある熱情ダンスに魅了・圧倒されました。



第2部の「道成寺」は、利賀公演でも演奏された曲。

女の情念がじわりじわりと滲み出るような、円熟した演奏でした。
鼓や笛の方が、それぞれ色んな打楽器で演奏に華を添えていらして
そんな様子を見るのも楽しく。


「空ご歌」は、十七絃3台にて演奏。

「空ご」とは、古代アッシリアに起源を持つハープ族の楽器だそうで
心なしか、箏がハープに聴こえるような綺麗な音で、好きでした。
ポロロン・ポロロンといった流れるようなメロディ。
箏の3人は真っ赤なドレスに衣装チェンジでした。


「茉莉花」は可西舞踏研究所の洋舞と、箏・十七絃・尺八。
「むいか」とはインド原産の花だそうで、とてもエキゾチックな演奏でした。
こちらでは、またまた箏の3人は黒の衣装にチェンジ。
道山さんも、黒のシャツにパンツというスタイルで、細くてすらっと
されてるのが強調されるような、素敵さです。


最後に全員が舞台に上がり、黒川真理さんから一言。
地震が発生し、ゲストの人たちが全員東京からいらっしゃる為
演奏会中止も考えたそうです。

「今、私達に出来るのは演奏する事しかないので・・・」と、華やかな
舞台のはずなのに、申し訳なさそうなご様子でした。
出演者全員で、前日に寄付をされたそう。

休憩中には号外も配られ。
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募金箱が設置されており、心ばかりの募金をしてきました。


待ちに待った道山さんの演奏!ではあったのですが、私の心の中にも
「今、自分だけ楽しんでていいのか?」という思いがずーーーっと残り
正直今回は演奏に集中できませんでした。
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by mino_1968 | 2011-03-13 21:12 | 古武道 | Comments(0)