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美しかった、全てにおいて

昨日は、神尾真由子さんとミロスラフ・クルティシェフさんの
デュオリサイタルに行ってきました。
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<セットリスト>
チャイコフスキー  「なつかしい土地の思い出 Op42」
              第一曲 瞑想
              第二曲 スケルツォ
              第三曲 メロディ

チャイコフスキー 「憂鬱なセレナード Op26」

ベートーベン   「バイオリンソナタ第五番 ヘ長調Op24春」

ブラームス   「バイオリンソナタ第三番 ニ短調Op108」

アンコール2曲
一曲目は失念 なんちゃらのワルツとおっしゃってたような。
エルガー「愛の挨拶」


濃いピンクのドレスで、神尾さん登場。

私、そんなにバイオリンのリサイタルは足を運ぶ事が今までなかった
のですが、一曲目を聴いて思ったのは 「こんな音を聴いた事が
ない!」という驚きでした。
ビブラートのきいた、深くて重厚感のある音に聴き入ってしまった。

すごく重いので、冬の空をイメージするというか。。。わが北陸の冬。
そういえば、チャイコフスキーはロシアの作曲家。
ロシアの冬も、北陸の冬に共通する暗さ、重さ。
なるほど~、と1人合点。


今回学生券1000円だったので、次女も一緒に連れて行きまして
ベートーベンのスプリングソナタは彼女が唯一知ってる曲ですので
ホッとした顔して聴いてました。

でもね、今まで何度も聴いた事のあるこの曲ですが、神尾さんの
演奏はすごく丁寧で爽やか。
そよ風が心地良い、といった印象で、フレッシュでした。意外にも。
前半2曲がとても深かったので、余計に引き立つのかも。


休憩を挟んでブラームス。
この演奏はもう・・・・素晴らしいの一言につきました。
緩急自在に操るバイオリンの音色と、ピアノのバランスも見事。
バイオリンの、あの高音が惜しげもなくバンバン、フレーズとして
出てきますので、弾けたらさぞかし気持ちがいいんだろうなぁ・・・と
羨ましくなるほどの情熱的な演奏で、うっとりしてしまうほど素敵でした。


一切トークなしで、マイクもなかったので、アンコールの曲名紹介の
声が、後ろの客席まで届かず残念。


そして、こういう演奏会って、いくつかの楽章があったりすると、どこで
拍手していいのかわからないお客さんって、いらっしゃいますよね
どうしても。

今回も、途中でパラパラと拍手が起きてしまったり、どこで拍手すれば
いいのか・・悩みすぎた観客が、演奏終了しても拍手なし、だったり
してまして。

途中からピアノのクルティシェフ氏、演奏終了と同時に立ち上がり
「終わったよ」とアピールするかの如く。
親切なのかお茶目なのかわかりませんが、そ、そんなに早く立ち
上がらなくても・・・・と、思っちゃったー。余韻を楽しもうよー。


<2日のお弁当>
鶏のレモン煮・ニンジンサラダ・春巻・蒸しさつまいも・ひじき煮・雑穀ご飯
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by mino_1968 | 2010-11-02 12:21 | イベント | Comments(0)